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大理石情報  

秋吉八幡宮

この秋吉八幡宮はすぐ裏が経塚山という、美祢の大理石文化を語る上で、最も中心となる山がある場所です。すぐ裏の一丁場と呼ばれる丁場跡はかなり古くから大理石が採掘されていました。秋吉八幡宮の横から、秋吉台上に登る小さな山道、この道こそ、一丁場からつながる台上まで2、3、5、6丁場まで明治、大正時代を通して、本間俊平氏をはじめ多くの人たちによって大理石が切り出されていった記念すべき道なのです。当時は石を運ぶトロッコ列車の線路があって、大理石が頻繁に行き交っていました。

この秋吉八幡宮を見ていて気づいたことがあります。本間氏がなぜ官職を捨て、秋吉で無理だといわれた大理石の採掘をはじめたのか、、、?
ここにその回答の一端があるかもしれません。ここには江戸時代後期に作られた、様々な大理石製のものがあります。大きなものは1m以上もあり、明治35年、東宮御所の建設にあたり、その素材探しにやって来た本間氏が、この秋吉八幡宮を訪れ、ふんだんに使われた大理石を前にして、何を思ったかはある程度、想像できるのではないでしょうか。

ちなみに、この経塚山から採れる大理石は結晶が密で白く、イタリアのスタッタリオという彫刻に好んで使われる石質によく似ています。

秋芳町 秋吉八幡宮

秋吉八幡宮は大理石文化の中心です。

この橋?が大理石です。

この階段も全部大理石です。

どことなく白い部分が見えています。

苔が生える生えないは、雨で濡れるか濡れないかの違いではないみたいです。

どことなく内部から白さが感じられます。

この後ろの鳥居は御影石です。

この石碑は石灰岩のようです。

狛犬本体は安山岩でしょうか?台座の下の台が大理石です。

苔が生えて,一般にイメージする大理石とかなり違うので驚かれた方もいらっしゃると思います。取材に行くと地元の方も「えっ、これが大理石?知らなかった〜」とか、こちらが驚かされることも多々あります。でも、話をしていくうちに、「そういえば、うちに大理石の石臼があるよ。」とか「うちのおじいちゃんは昔、大理石を採ってたよ。」「うちの親父が聖火(秋吉台上で採られていた大理石、今は採掘禁止)で風呂の床を張ったんよ、今でも使ってるよ。」とか聞けたりもします。実際に山で働いていた人にも出会って、当時の石の切り出しの様子なんかも聞けたり、さすが美祢だと思います。


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